肝臓がんHEPATOBILIARY CANCER
日本のがん死因において、トップ5内に入る疾患です。
当院では、エコー、CTを駆使して、早期発見に努めています。
肝がんは、ウィルス肝炎やその他非アルコール性脂肪肝炎、飲酒がお好きなかた、糖尿病のかたは注意しなければなりません。
肝がんガイドライン
- 肝がん
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大量飲酒習慣がある患者さんに発生した肝S8a-cに発生した肝がんの症例です。
肝がんの1例です。門脈臍部や中肝静脈の根部からは距離があり、“拡大内側区域切除術”が治療として妥当な症例です。肝臓は“区域ごと”に観察するのが重要です。
肝がんの典型例では、時相によって造影剤が染まって、抜けるのがよくわかります。肝がん前区域切除術後 内側区域S4bに再発
肝がん前区域切除術後に、内側区域S4bに再発した症例です。
一旦肝がんと診断されると、基本的には生涯にわたって、再発を監視し続けなければなりません。
わかりにくいですが、よくみると、染まって抜けています。FIB4 – index
肝がんなどで死亡率が高まる危険因子
肝の“硬さ”を簡単に計算する!
肝臓は、“硬くなる”と、“がん” が出やすくなります。硬くなる指標として、汎用されるのが、“FIB4-index”と“腹部超音波”です。
以下の簡単な項目から算出されます。- 年齢
- AST・ALT(血液検査)
- 血小板数(血液検査) 15万未満は特に注意!
FIB4 2.1以上 で肝がんの発症リスクは 21倍 となります。
Tateishi R. J Gastroenterol 2020 - C型肝硬変
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C型肝硬変です。肝臓辺縁が“ごつごつ”しています。
ルビエル溝の外側方向、S5に肝がんが出現して、ラジオ波凝固で治癒した症例です。 - 肝硬変
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肝臓は硬さのイメージが重要です。辺縁から推定される硬さが最も重要ですが、シェア・ウェーブ・イメージングとういう硬さの指標でも、評価することが可能です。単位として大体1.5m/s程度までが通常です。
- シェアウェーブイメージ
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肝臓は硬さが大事!!
肝臓が硬くなるにつれ数値が上昇します。シェアウェーブイメージと言われる測定方法です。クリニックレベルでは計測不可能ですが、当院ではアプリオ450という医療機器によって評価することができます。