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内視鏡検査ENDOSCOPY
内視鏡時の麻酔
~短時間眠っているのと似た状態で痛みと苦しさに配慮する
- 1. 麻酔の3大要素
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- 眠り → 鎮静 ♥
- 痛み → 鎮痛 ♥
- リラックス → 筋弛緩 ♥
- 2. 麻酔深度~4段階深度
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痛みと苦しさを配慮するために、適切な深度が指標になります。アメリカ麻酔学会(ASA-SED2018)
- 浅
- 中 → 内視鏡時に適当なのはこれ!!!
- 深
- 深々 → 手術麻酔
軽い鎮静 中等度鎮静 深い鎮静 全身麻酔 反応性 呼びかけで
正常反応呼びかけに対し
意図のある動き連続刺激や痛み刺激で
意図のある動き痛み刺激を受けても
覚醒しない気道 無影響 介入必要なし 介入が必要な可能性 介入必要 自発呼吸 無影響 十分である 不十分な可能性 不十分 循環 無影響 通常保持される 通常保持される 破綻する可能性あり
内視鏡麻酔と、大学病院などでの手術室で行う麻酔は、検査-治療手技において、患者さん側のストレスを軽減するという点で、本質的には同一のものです。
心臓や脳あるいは腹腔内などの精緻な治療を行う手術室での全身麻酔は、①鎮静、②鎮痛、③不動の3点全てにおいて、それらが十分に至る深い麻酔となります。手術室麻酔が、内視鏡麻酔と最も異なるのは、不動が必須となる点です。心臓や脳などの手術では、術中いきなり患者さんが大きく動くと、手術部位が動いて大変危険ですよね!そのために、筋弛緩剤を使用して呼吸ごと全身の随意筋の動きを意図的に止めてしまい、その術中は人工呼吸器管理となります。手術が終われば、筋弛緩剤の効果が完全に消失して、自発呼吸が出るようになって、かつ意識が回復して終了となります。
一方、内視鏡での麻酔は、心臓や脳手術などの手術室での麻酔とは異なり、時間も短く、完全な不動を必要とするほどの深い麻酔は不要なため、筋弛緩剤も使用しません。内視鏡麻酔では手術室麻酔に比較して、深深度までの麻酔は不要であり、そのため麻酔薬総要量が明らかに少ないのと、筋弛緩剤を使用しない、という点が手術室での麻酔と異なる点です。
当院では上記を全て考慮して、いわゆるバランス麻酔、NLA変法での麻酔メソッドを用いてその深度調整を行い、苦痛や痛みに対して、より一層に配慮した内視鏡麻酔を行っています。
オリンパスEVIS X1 稼働中!
“ 次世代最新鋭の内視鏡システム、
内視鏡診断治療の
質・検査効率向上を目指した
新機能を搭載 ”
内視鏡検査を行う上で「苦しそうで怖い」というマイナスイメージを患者様が持っていることを、常に日々の診療の中で実感していました。症状が出てからしぶしぶ検査を行うのではなく、定期的に検査を行うことで早期発見・早期治療に結び付けることがいかに大事か伝えたい。そのためには何が必要かと考え、当院の特色でもある「苦痛を極限まで減らした内視鏡検査」を行ってきました。おかげさまで、患者様からは「寝ていたら終わった。全く怖くなかった。苦しくなかった。これなら毎年できる」という喜び・驚きの御言葉を頂くようになりました。
その中で、今回、オリンパスから「今まで以上に検査時間短縮による効率化や病変の診断精度が向上する」といった、より高精度な内視鏡システムが販売されると知り、患者様に更に質の向上した内視鏡検査を還元できると確信し、このオリンパスのトップモデル機種を “福岡筑後エリアでは大学病院やセンター施設よりもいち早く” 導入し検査を行なっています。
日々更新される医学知識・医療システムを最大限生かして診察することをお約束し、地域住民の皆様から、名実ともに“第一”のかかりつけと信頼されるよう使命を果たしていく所存です。
1割 | 2割 | 3割 | |
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胃カメラ +生検(1臓器) | 2,710 円 | 5,420 円 | 8,130 円 |
胃カメラ +生検なし | 1,410 円 | 2,820 円 | 4,230 円 |
胃カメラ +生検(1臓器) +ピロリ菌 | 3,200 円 ~ 3,460 円 | 6,390 円 ~ 6,910 円 | 9,590 円 ~ 10,370 円 |
胃カメラ +生検なし +ピロリ菌 | 1,900 円 ~ 2,160 円 | 3,790 円 ~ 4,310 円 | 5,690 円 ~ 6,470 円 |
大腸カメラ +生検(1臓器) | 3,290 円 | 6,590 円 | 9,880 円 |
大腸カメラ +生検なし | 1,990 円 | 3,990 円 | 5,980 円 |
ポリープ切除 (1臓器) | 7,540 円 | 15,080 円 | 21,620 円 |
ポリープ切除 (2臓器) | 8,400 円 | 16,800 円 | 25,200 円 |
ポリープ切除 (3臓器) | 9,260 円 | 18,520 円 | 27,780 円 |
※あくまでも概算です。
※診察代は含まれていません。
※ポリープ切除術 直径2㎝以上の場合 2,000 ~ 6,000 円追加になります。
検査当日
朝食は取らないでください。水以外飲み物、薬などは飲まないでください。(コーヒー、ジュースは飲まないでください)タバコも吸わないでください。
受付
受付でもらう問診票に記入していただきます。
診察室
胃内視鏡検査前に除泡剤(ガスコン)を飲みます。これは胃の内部をきれいにして、検査しやすい環境にするためです。
内視鏡室に入る
全処置室で準備。上着や義歯、時計、メガネを取っていただきます。女性の方は口紅を事前に落としておいてください。
咽頭麻酔(喉の麻酔)
麻酔薬を喉に噴霧します。少し喉に溜めておき、そのまま飲み込みます。
心電図
鎮静剤を使用していますので、眠っている状態です。眠っている状態でも体に心電図を付け患者さんの状態を常にチェックしています。
内視鏡診察室、診察室でモニタリングをしているので安心して検査を受けていただけます。
鎮静剤を注射
軽い鎮静剤を投与します。嗚咽(おえつ)もなく診察中は苦しくありません。マウスピースを噛みます。
内視鏡検査の開始
鎮静剤を投与しておりますので、軽くウトウトと眠っているような状態です。
内視鏡の挿入
口から内視鏡を入れます。内視鏡検査の時間は8分から15分程度です。
検査
咽喉頭、食道、胃の順で検査します。
ポリープがあった場合
何か異常などあれば鉗子で組織を採取し、あとで詳しく顕微鏡を使い検査を行います。生検組織診断とも呼ばれます。
生検を採取、診断
専門の病理医に悪性度など詳しく調べて診断を行います。
検査後
リカバリー時間。鎮静剤を使用しているので体のふらつき、強い眠気が起こります。検査後は一時間程度ベットで休憩していただきます。診察室で心電図をモニターしておりますので安心です。鎮静剤を使用した場合、検査後の運転はなるべく避けてください。
胃内視鏡検査の時間は5-10分程度。全部で90分ほどかかります。
検査結果の説明
担当医師より検査結果の説明を行います。画像を見ながら説明いたしますので、気になる点があればご質問ください。
検査当日の注意事項
検査後の車、自転車の運転は大変危険です。検査当日はご家族の送迎、公共交通機関をご利用ください。