泌尿器科UROLOGY

血尿 or 尿潜血反応” を認めた場合

血尿診断ガイドライン~参照:日本腎臓学会/日本泌尿器学会/日本小児腎臓病学会/日本臨床検査医学会/日本臨床衛生検査技師会

鑑別の臨床的決断の背景

腎臓病 or 腎尿路腫瘍として2つのカテゴリーに分ける。

検査計画と順序は以下のとおり。
早朝尿分析腹部エコー造影CT・MRI → +α 尿路がんのリスク試算と膀胱鏡、中年期以降男性は前立腺特異抗原PSA測定

鑑別のその1
腎臓病かどうか?

まず早朝尿を提出

腎臓病かどうか?

鑑別のその2
腎・尿路腫瘍かどうか?
腎がん・尿管がん・膀胱がん・前立腺がん

腎・尿路腫瘍かどうか?

鑑別のその3
“前立腺がん” かどうか?
前立腺特異抗原PSA

②中年以降の男性は、前立腺がんのスクリーニング・“血液検査PSAを測定する

前立腺がん” かどうか?
膀胱がん

膀胱がんの確立されたリスク要因は喫煙です。男性の50%以上、女性の約30%の膀胱がんは、喫煙のために発生するとの試算があります。また、職業でナフチルアミン、ベンジジン、アミノビフェニルといった危険物質にさらされる(曝露:ばくろ)ことも確立したリスク要因とされています。

エジプト、ナイル川流域では、ビルハルツ住血吸虫症が膀胱がんを発生させるリスク要因である可能性が高いとされています。その他のリスク要因の候補としては、フェナセチン含有鎮痛剤、シクロフォスファミド、骨盤内臓器に対する放射線治療の際の膀胱への被曝などがあげられます。近年、糖尿病治療と膀胱がん発症との関連があるのではという指摘もなされています。

膀胱がん症例です。
エコーで膀胱内に血流信号のある腫瘤と、CTで造影効果のある膀胱内腫瘤が確認されます。

膀胱がん 膀胱がん 膀胱がん 膀胱がん 膀胱がん
前立腺がん

前立腺がん症例です。前立腺生検前にMRI撮影を行っています。

前立腺がん
造影CTにて前立腺に造影効果のある高吸収域が指摘されます。
前立腺がん
左:MRI T1強調 右:MRI T2強調
前立腺がん
左:MRI Diffusion 右:MRI ADC map
腎細胞がん

腎細胞がん症例です。
エコーで、内部不均一な腫瘤が確認されます。

腎細胞がん 腎細胞がん

腎細胞がん症例です。
造影CTにおいて、不整な造影効果を伴う腫瘤が確認されます

腎細胞がん
単純CT
腎細胞がん
造影早期
腎細胞がん
造影後期①
腎細胞がん 腎細胞がん
造影後期②
排尿に関わる2大疾患

LUTS:
Lower Urinary Tract Syndrome

残尿、頻尿、尿漏れでお困りの方は疑われます。
女性は “過活動性膀胱
男性は “前立腺肥大”(前立腺がん鑑別要)
男女関係なく、神経因性膀胱

  1. 超音波を有効に利用する “前立腺体積” と “排尿直後残尿量の測定(残尿が100ml以上あるか?)”
  2. 中年以降の男性は、前立腺癌のスクリーニング・血液検査PSAを測定する
    残尿100ml未満行動療法+薬物療法
    残尿100ml以上泌尿器科専門医に相談
排尿に関わる2大疾患
超音波計測上、前立腺容積が80ml超あり、排尿障害の原因として前立腺肥大が明らかです。
ページTOPへ