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あの頃のブームが再び!ボウリング汗を流す充実の日々

クリニック周辺で頑張る人々の姿をインタビュー記事と写真で紹介する「地域の主役たち」。どのような思いやこだわりを持って取り組んでいるのかなどをお伝えしていきます。

健康のために運動をしている人は多いと思います。朝倉市杷木出身の森高伸治さんもその一人です。「カコーン」とピンが飛ぶ快音が響きわたる中、13ポンド(約6キロ)ある紫色のマイボールを軽々と持ち、73歳とは思えない力強いフォームで投球すると、見事なストライクを見せてくれました。「ボウリングは体全体を使うスポーツなので、たくさん汗をかくのがいい。ウオーキングも時々しますが、連日の猛暑で疲れてしまう。私にはボウリングが合っていますね」

鳥栖にあるコカ・コーラ工場での勤務や高速道路の工事事務所の運転手をした後、定年まで料金所で仕事をしてきた森高さん。ボウリングに出合ったのは20代のころです。当時、「さわやか律子さん」の愛称で知られる中山律子さんや須田開代子さんら多くのプロボーラーが活躍し、国民的スポーツとしてボウリングは一大ブームとなりました。テレビで試合を見たり、ブームを受けてボウリングを始めた人も多かったのではないでしょうか?高森さんも鳥栖のボウリング場によく行っていたそうです。それから現在までずっと続けていたわけではなく、10年前くらいに友人に誘われてまた始めることにしたのだそう。すると、ボウリング熱が再燃。週1~2回ボウリング場へ足を運ぶようになりました。

森高さんの自己最高スコアは今年1月に出した214。「昔は曲がる球を投げたりしていたけど、今はもうしないね。ゲーム中、ターキーやダブルが出たら、『お、スコアが200超えるかな?』と期待するけど、そこはなかなか思い通りにはいきません。あがってしまって外してしまいます。だから、精神面も大事なんですよね。落ち着いて投げることが大切」。10本のピンを倒す―。一見、シンプルなスポーツに見えますが、自分自身の精神的プレッシャーとの戦いに打ち勝つことが、高得点を出す秘訣だと教えてくれました。

定期的に開催される昔の仕事仲間たちが集ったボウリングの会での試合に向けて、練習を重ねています。関節炎で一時ボウリング通いを中断していた時期もありましたが、手術のおかげで再開することができました。「続けることで健康が維持されていると感じているので、今後も体力が続く限り投げていきたいですね。200超えを多く出すのが目標です」

 

毎年、日本ボウリング場協会は「長寿ボウラー番付」を発表しています。趣味として定期的にボウリングを親しんでいる高齢者(男性80歳以上、女性75歳以上)を対象に調査したものですが、90代でボウリングを趣味にしている人は大勢います。ボウリング場の数は減少しているものの、シニア世代に人気のスポーツなのが分かります。

遊びのように見えて、実は体全体を使うボウリング。3ゲーム(30分ほど)すると、ウオーキングをおよそ80分した運動量と言われています。森高さんは普段から5ゲーム行うというから驚きです。

自分のペースで無理なく進めることができたり、一人でも大人数でも楽しめることができるのも魅力です。狙った通りにボールがレーンに転がり、10本のピンが豪快に倒れた瞬間は爽快感を味わえます。青春時代にボウリングブームを受けたものの、長らく遠ざかっている人もいるでしょう。久しぶりに当時を思い出しながら、楽しむのもいいですね。

2023.09.29
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